海外ソースによると、冨士フイルムはミラーレスXシリーズのデジタルカメラ『X-T100』の開発に取組んでいる情報が上がっています。
このカメラは『X-T20』よりも安く、Tシリーズの廉価モデルとして開発プロジェクトが動いているようです。ただし、開発に取りかかり始めの段階であるため、このプロジェクトが今後どのような方向にむかうかはハッキリしていません。
X-T100の機能
冨士フイルムとしては、売り上げが伸びないラインナップは増やしたくないため、箱形ミラーレスカメラのX-Aシリーズとのジャンル分けと売上げ見ながら開発を進めていくのではないでしょうか。
実際に開発が進められれば、X-T100開発で開発陣が悩むのは搭載する機能の取捨選択でしょう。たぶん差別化と販売価格をおさえるため、搭載されるイメージセンサーはローパスレスの[APS-C CMOSIII]ではなく、スタンダードなベイヤー方式の[APS-C CMOSIII]が搭載されることは間違いないでしょう。
近年は、電子ファインダーを搭載したカメラが増えてきており、リーズナブルな価格でXシリーズの色合いを楽しめる一眼レフデザインのカメラは人気が出る可能性も高いです。
新開発のキットレンズ
新型モデルの[X-T100]は、優れた動画記録機能に対応するため、ムービー撮影に最適化された新しいレンズがキットレンズとして用意されるようです。
新型レンズは、フジノン XC シリーズで、パンケーキズームレンズ[XC 15-45mm F3.5-5.6 OIS]になります。
https://play.asobiing.com/fujinon-xc15-45ois/
未発表カメラ認証登録
冨士フイルムより発表されていないカメラのコードネーム〈FF180001〉が海外の認証機関(FCC)に登録されました。
この認証されたものは、カメラに搭載される通信モジュール(Wi-Fi・Bluetooth)で、FCCIDや無線部品は X-A5 と同じもの。その部品登録情報からみると、搭載されるカメラの筐体容量としては X-A5 と大きく差がないため、このモデルは現在開発中の X-T のエントリーモデル『X-T100』になるだろうと予想されます。
この新たなコードネームのカメラには、もうひとつの可能性として X70 の後継機の『X80 および X-F10』があるかもしれません。しかし、公開された細部情報から筐体サイズを予想すると、横幅が約 120 ミリ程度になるため X70 後継機の可能性は薄くなります。
未発表カメラの登録がされたことにより、なんらかの新型カメラが冨士フイルムより登場してくるでしょう。
【X70後継機】FUJIFILM X80《仕様情報》
自撮りモニター対応
X-T20 よりリーズナブルな価格で販売される X-T シリーズのエントリーカメラ X-T100。
このカメラのイメージセンサーは、以前から噂に上がっているとおり、ローパスレスではない普通のセンサー(ベイヤーセンサー)搭載は間違いないようで、センサー解像度は 2400万画素程度。このセンサーはすでに発売されている X-A5 と同様のパーツであるため、情報の信憑性は高いでしょう。
さらに X-T100 はエントリーカメラらしく、セルフィーモニター(自撮り液晶ディスプレイ)が搭載されるようです。もし、この情報が間違っていなければ X-T シリーズでは初の自撮りモニターの搭載であり、どのような機構を採用してモニターをユーザーに向けるようにするのか興味ぶかい。
この機構の出来次第では、X-T3 や他のシリーズ後継機にも採用される可能性も出てくるかもしれません。
発表は2週間後
海外メディアからの情報によると X-T100 が間もなく発表されると言われています。
発表に選ばれるのは日本のイベントなどではなく〈2018年5月26日〉にオーストラリアのカメラ販売店のイベントでアナウンスされるもようです。
カメラショーや冨士フイルムが開催するイベントではなく、カメラストアのイベントで新商品を発表すると言うのが意外なのですが、そのイベントの内容には以下のような記述があるそうです。
ボーナスセッション:
まだ発表されていない冨士フイルムのリリース情報。
このイベントでは、なんらかの新しい FUJIFILM の商品が登場することは間違いないようですが、もしかしたら新色を追加するプレミアムコンパクトカメラ X100F ブラウン仕様の可能性も少なからずあります。
X-T100 予想仕様
これまで上がって来た情報と予測をまとめると X-T100 のスペックは以下のとおり。
- X-T20 に似たデザイン
- 24 MP(2400万画素)のベイヤーセンサー
- 自撮り対応のセルフィーモニター
- コスパ高い手頃な販売価格
近いうちに新しく追加される X-T100 は、X シリーズラインナップの穴をうめる重要な商品の一つで、エントリーモデルである X-A5 と、ミドルレンジモデルの X-T20 と X-E3 の中間にくるカメラになります。
おそらく、ほとんどの性能と機能はエントリーモデルである X-A5 と変わらず、唯一の差は EVF(電子ビューファインダー)が搭載されることです。
リーズナブルな一眼レフ形状のミラーレスカメラを希望するユーザーをターゲットにした、コストパフォーマンスの高いデジタルカメラになるでしょう。
製品画像・スペック《決定情報》
発売が迫った X-T100 の最終的な仕様が判明しました。
以前から噂されたとおりイメージセンサーは通常タイプのベイヤーセンサーを採用。動画記録も 4K ムービー撮影に対応しており、背面液晶はタッチスクリーン式の3ウェイチルト。フロントダイアルとグリップが省かれています。おおよその機能は兄貴分の X-T20 と大差がありません。
なお、X-T100 の発表は〈2018年5月24日〉、発売は〈2018年6月21日〉から開始と言われています。なお、キットレンズには、パワーズーム機構を搭載した[XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ]になります。
- 画素数
- 2420万画素
- 撮像素子
- 23.5mm x 15.7mm (APS-C) CMOS:ベイヤーセンサー
- EVF
- 倍率:0.62倍、画素数:236万ドット有機 EL
- 背面液晶
- 3インチ(104万ドット)、タッチスクリーン、3方向チルト
- 秒間連写
- 6コマ/秒
- 動画記録
- 4K(3840 x 2160)、15p、FullHD 60p
- 無線機能
- Wi-Fi・Bluetooth
- サイズ
- 121.0 (W) mm x 83.0 (H) mm x 47.4 (D) mm
- 重量
- 399 g(本体のみ)、448 g(バッテリー / メモリーカード含む)
- バッテリー
- NP-W126S
- カラー
- ブラック、ダークシルバー、シャンパンゴールド
- 販売価格
- カメラボディ〈80,460円〉、レンズキット〈94,500円〉
X-T100 レビュー
販売価格
詳細な仕様
型番 |
FUJIFILM X-T100 |
有効画素数 |
2,424万画素 |
撮像素子 |
23.5mm×15.7mm(APS-Cサイズ) 正方画素CMOSセンサー、原色フィルター採用
- センサークリーニング
- 圧電素子による超音波方式
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記録メディア |
- SDカード(~2G)/SDHCカード(~32G)/SDXCカード(~256G)UHS-I(*1)
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記録方式 |
- 静止画
- DCF Ver.2.0準拠
圧縮:Exif Ver.2.3 JPEG準拠、DPOF対応(*2)
非圧縮:14bit RAW(RAF独自フォーマット)/ RAW+JPEG
- 動画
- ファイル記録形式:MOV
圧縮方式:H.264準拠
音声記録方式:リニアPCM ステレオ
|
記録画素数 |
- [L]
- <3:2>6000×4000 / <16:9>6000×3376 / <1:1>4000×4000
- [M]
- <3:2>4240×2832 / <16:9>4240×2384 / <1:1>2382×2382
- [S]
- <3:2>3008×2000 / <16:9>3008×1688 / <1:1>2000×2000
<ぐるっとパノラマ時>
- ぐるっとパノラマL
- (縦)2160×9600 / (横)9600×1440
- ぐるっとパノラマM
- (縦)2160×6400 / (横)6400×1440
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レンズマウント |
FUJIFILM Xマウント |
撮影感度 |
- 感度設定
- AUTO1/AUTO2/AUTO3(ISO6400まで設定可能)
ISO200~12800(1/3段ステップ)(標準出力感度)
- 拡張感度設定
- ISO100/25600/51200
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測光方式 |
TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ |
露出制御 |
P(プログラムAE)/A(絞り優先AE)/S(シャッタースピード優先AE)/M(マニュアル露出) |
露出補正 |
-5.0EV~+5.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV) |
手ブレ補正 |
手ブレ補正機能付きレンズで対応 |
顔検出機能 |
あり |
瞳検出機能 |
あり |
シャッター形式 |
電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
シャッタースピード |
- メカニカルシャッター
- 4秒~1/4000秒(Pモード時)、30秒~1/4000秒(全モード合わせて)
バルブ(最長60分)、TIME:30秒~1/4000秒
- 電子シャッター(*3)
- 4秒~1/32000秒(Pモード時)、30秒~1/32000秒(全モード合わせて)
バルブ(1秒固定)、TIME:30秒~1/32000秒
- メカ+電子シャッター
- 4秒~1/32000秒(Pモード時)、30秒~1/32000秒(全モード合わせて)
バルブ(最長60分)、TIME:30秒~1/32000秒
- フラッシュ同調速度
- 1/180秒以下
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連写 |
約6.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGは約26コマ)
約3.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGはカードフルまで)
- ※記録枚数は、UHSスピードクラス1にて計測。
- ※連写速度は、撮影環境や連続撮影枚数によって変わります。
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オートブラケティング |
AEブラケティング (2/3/5/7/9枚)±1/3EV~±3EV、1/3EVステップ
フィルムシミュレーションブラケティング (3種類選択可能)
ダイナミックレンジブラケティング(100%・200%・400%)
ISO感度ブラケティング(±1/3EV/±2/3EV/±1EV)
ホワイトバランスブラケティング(±1/±2/±3) |
フォーカス |
- モード
- シングルAF/コンティニュアスAF/MF(リング回転式)/AF+MF
- AF方式
- インテリジェントハイブリッドAF:TTLコントラストAF/TTL位相差AF、AF補助光付き
- AFフレーム選択
- シングルポイントAF:7×13のエリア選択(フォーカス枠サイズ可変)
ゾーンAF:7×13のエリアより3×3/5×5/7×7選択
ワイド/トラッキングAF:多点表示(最大18点)
※AF-S:ワイド、AF-C:トラッキング
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ホワイトバランス |
シーン自動認識オート/カスタム/色温度(ケルビン値)選択(2500K〜10000K)/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球/水中) |
セルフタイマー |
2秒/10秒/スマイル/カップルタイマー(LV.1~LV.3)/グループタイマー(1人~4人)/フェイスオートシャッター |
フラッシュ |
- 手動ポップアップ式 CMOS調光によるオートフラッシュ(スーパーiフラッシュ)
- ガイドナンバー:約5(ISO100・m)/約7(ISO200・m)
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フラッシュ発光モード |
- 赤目補正OFF 時
- オート/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/後幕シンクロ/コマンダー
- 赤目補正ON 時
- 赤目軽減オート/赤目軽減+強制発光/発光禁止/赤目軽減+スローシンクロ/赤目軽減+後幕シンクロ/コマンダー
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アクセサリーシュー |
あり(TTLフラッシュ対応) |
ファインダー |
0.39型有機ELファインダー 約236万ドット(視野率 約100%)
アイポイント:約17.5mm(接眼レンズ最後尾から)
視度調整範囲:-4~+2m-1
ファインダー倍率:0.62倍 (35mm判換算50mmレンズ、無限遠、視度-1.0m-1のとき)
対角視野:約30°(水平視野:約25°)
アイセンサー付き |
液晶モニター |
3.0型 3:2アスペクト 3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約104万ドット |
動画 |
4K 3840×2160 15p 連続最大 約30分まで
Full HD 1920×1080 59.94p/50p/24p/23.98p 連続最大 約30分まで
HD 1280×720 59.94p/50p/24p/23.98p 連続最大 約30分まで
ハイスピード動画 1280×720 1.6x / 2x / 3.3x / 4x 連続最大 約7分まで
- * 4K動画を撮影するときはUHSスピードクラス3以上のメモリーカードをご使用ください。
- * 動画を連続して撮影した場合、ファイルサイズが4GBを超える場合でも、一時中断することなく動画撮影が可能ですが、 動画ファイルは分割して保存されるため、それぞれのファイルごとに再生が必要です。
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モードダイヤル |
アドバンストSRオート/P/S/A/M/夜景/スポーツ/風景/美肌/SP(シーンポジション)/アドバンストモード/パノラマ |
フィルムシミュレーションモード |
11モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア) |
ダイナミックレンジ設定 |
AUTO、100%、200%、400%
ISO感度制限(DR100%:制限なし、DR200%:ISO400以上、DR400%:ISO800以上 ) |
アドバンストフィルター |
トイカメラ/ミニチュア/ポップカラー/ハイキー/ローキー/ダイナミックトーン/魚眼/ソフトフォーカス/クロススクリーン/パートカラー(レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー/パープル)/霞除去/HDRアート |
タッチパネル機能 |
撮影時:ショット、AF、フォーカスエリア、OFF 、タッチファンクション、EVFタッチパネル有効範囲(全面、右半分、左半分、右上1/4、右下1/4、左上1/4、左下1/4OFF)
再生時:スワイプ、マルチタップ(ピンチアウト、ピンチイン)、ダブルタップ、ドラッグ |
その他静止画撮影時機能 |
4K連写、4Kマルチフォーカス、HDR、電子水準器、アドバンストSRオート、瞳AF、顔キレイナビ(顔検出機能)、インターバルタイマー撮影、赤目補正機能、カスタム設定、ぐるっとパノラマ、カラースペース選択、カラー選択、シャープネス選択、ダイナミックレンジ選択、階調選択、フィルムシミュレーション選択、アドバンストフィルター、フレーミングガイド、コマNO. メモリー、ヒストグラム表示、被写界深度確認、プリAF、フォーカスチェック、フォーカスピーキング、多重露出撮影、レリーズ優先/フォーカス優先選択、ファンクションボタン設定、 感度AUTO制御、測光AFエリア連動、Qメニューのカスタマイズ、マニュアル露出時表示、シャッター方式、タッチパネル設定 |
再生時機能 |
カメラ内RAW現像、画像回転、縦横自動回転再生、顔検出機能、赤目補正機能、フォトブックアシスト、複数指定消去、マルチ再生(マイクロサムネイル機能付き)、スライドショー、プロテクト、トリミング、リサイズ、パノラマ再生、お気に入り |
ワイヤレス転送部 |
- 準拠規格
- IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル)
- 暗号化方式
- WEP/WPA/WPA2 mixed mode
- アクセス方式
- インフラストラクチャーモード
|
Bluetooth® |
- 準拠規格
- Bluetooth Ver 4.1(Bluetooth low energy)
- 使用周波数範囲
- 2402~2480MHz(中心周波数)
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ワイヤレス機能 |
位置情報サーチ、スマートフォンへの画像送信、スマートフォンからの画像閲覧、リモート撮影機能、PC自動保存機能、instaxプリンタープリント、ペアリング登録、ペアリング削除、Bluetooth ON/OFF設定、撮影後自動画像転送 |
その他の機能 |
PictBridge 対応、Exif Print 対応、PRINT Image Matching II 対応、言語設定(日/英含む35言語)、世界時計(時差設定)、電子音&フラッシュOFF、クイック起動、ハイパフォーマンス、マニュアル時モニター露出反映、LCD明るさ、LCD鮮やかさ、EVF明るさ、EVF鮮やかさ、モニター撮影効果反映、画面のカスタマイズ |
入出力端子 |
- ビデオ出力
- -
- デジタル入出力
- USB2.0(High-Speed)/マイクロUSB端子
- HDMI出力
- HDMIマイクロ端子(Type D)
- リモートレリーズ端子
- φ 2.5 mm 3 極ミニジャック
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電源 |
充電式バッテリーNP-W126S(リチウムイオンタイプ)※付属 |
寸法・質量 |
- 本体外形寸法
- (幅)121.0mm×(高さ)83.0mm×(奥行き)
47.4mm (最薄部33.4mm)
- 撮影時質量
- 約448g(付属バッテリー、メモリーカード含む)
- 本体質量
- 約399g(バッテリー、メモリーカード含まず)
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動作環境 |
- 温度
- 0℃~40℃
- 湿度
- 10%~80%(結露しないこと)
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起動時間 |
約0.4秒(ハイパフォーマンスモードON時)、約0.8秒(ハイパフォーマンスモードOFF時) |
付属品 |
- 充電式バッテリーNP-W126S(リチウムイオンタイプ)
- ACパワーアダプター AC-5VG
- プラグアダプター
- 専用USBケーブル
- ショルダーストラップ
- ボディーキャップ
- 使用説明書、保証書一式
- 着脱式グリップ
|
略称 |
F X-T100-DS(ダークシルバー)、F X-T100-B(ブラック)、F X-T100-G(シャンパンゴールド) |