高画質な一眼レフデジタルカメラを販売する Canon(キヤノン)が、ミラーレスカメラでフルサイズのイメージセンサーを搭載する『EOS R』を、フォトキナが開催される月の〈2018年9月5日〉発表。〈発売:2018年10月25日〉
EOS R は、FFIS(フルフレームイメージセンサー)を搭載するミラーレスカメラの製造販売元としては、日本カメラメーカーで3番目のアナウンスとなりました。(SONY、Nikon、Canon の順です)
- ▼発表前リーク情報
- EFマウントの採用
- 開発は3機種
- 正式発表は2019年中期
- 新設計レンズの特許出願
- 3種のイメージセンサーテスト
- 新規格ハイブリッドマウント
- 2018-19年の新製品情報
- 新レンズの特許出願
- 搭載されるイメージセンサー
- ボディ形状とモデル名称
- 公式発表の日程
- 9月5日 公式発表カメラ・レンズ
EFマウントの採用
Canon が新開発するフルサイズのイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラでは、新しいレンズマウントは開発されず EOS シリーズで採用する EF マウントを使うことになっています。
この従来のマウントを採用するに関して、新しいミラーレスカメラのための専用レンズを開発することもなく、従来どおり一眼レフで最大限の性能を発揮する EF マウントレンズを開発をすすめます。
そのため、新しい EOS ミラーレスカメラでは EF マウントレンズを高速・高精度に作動できる、ミラーレスシステムに特化した AF センサーを開発投入することになるでしょう。
またキヤノン開発部では、一眼レフとミラーレスの長所を合わせたハイブリッドモデルのテストも行なっています。このモデルが将来登場するかは不明ですが、ミラーレスカメラの情報をふくめて、キヤノンが近年特許申請している情報であるため、海外メディアでは新型フルサイズイメージセンサー・ミラーレスカメラの登場は間違いないと確信しています。
開発は3機種
EOS ミラーレスカメラの新たな情報が上がりました。
キヤノンが開発を進めているフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラは、3タイプのモデルが存在しており、このなかの1機種が2018年末までに登場する開発スケジュールになっているようです。
この、2018年末に登場するミラーレスカメラのマウントは EF マウントを採用したカメラで、2018年9月開催のフォトキナでデビューするもよう。
さらに、今回には興味深い情報がふくまれている。それは、新プロジェクト2機種目のフルサイズイメージセンサー・ミラーレスカメラのマウントには、新開発中のマウントを採用しており、2018年末に登場する1機目より小型化される。
この新マウントについての情報は得られておらず、そのマウントが EF-M マウントの修正版なのか、それ以外なのか分からないようです。ただし、キヤノンは EF-M マウントに開発費用を投入する可能性は低く、このマウントを採用することはないでしょう。
3機種目のテストモデルは、レンズ交換ができないレンズ固定式のカメラ。こちらもイメージセンサーはフルサイズを搭載する計画で進められている。しかし、開発は初期段階にあるため、どういった筐体になるか、発売にたどりつけるか分からない段階。そのような開発状態であるため、モックアップの登場も2018年中には実現しないでしょう。
まとめ:
以前は フルサイズセンサーのミラーレスカメラ情報だけで「EOS FF ミラーレス誕生!」と盛り上がりましたが、実際は3機種も並行開発しているとは、ついに大御所キヤノンもミラーレスカメラ市場に本格的参入する時期が来たようです。
また、遅れて登場するかもしれないレンズ固定式のフルサイズセンサーモデルも要チェックカメラです。
正式発表は2019年中期
まだ正確な発売日が決まっていない EOS FF(フルフレーム)ミラーレスカメラ。複数のテスト筐体・仕様があり、まだハッキリとした情報はありませんが、2019年の第1四半期(4月〜6月)の後半までには発表したい計画のよう。
現在 Canon が開発中のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラの開発は続行されており、すでに契約プロカメラマンによってテスト機の撮影がおこなわれています。
キアノンユーザーやファンにとって嬉しいのが、開発中の FF ミラーレスカメラのなかには、プロ仕様を前提として設計開発をしているモデルが存在していること。この筐体にはボディ上面には情報を表示する液晶ディスプレイが装備され、大きなグリップが用意されるためホールディングは良好。グリップ部分をとっても確実に大型レンズ装着を前提に開発していることが分かります。また、ダイアル類は 5D Mark IV と非常によく似ているそうです。
現在開発中のこれらのカメラは、第1世代モデルだから出来が良くないとか、操作性に難があるといった安易な妥協は考えずにトライ&テストが繰り返されているようです。
ただし気になるのが、この新型カメラのレンズマウントがいまだ不明なことです。
フルサイズML専用レンズ特許出願
Canon(キヤノン)が開発中のフルサイズ(フルフレーム=FF)イメージセンサーを搭載するミラーレスカメラでは、カメラボディの情報は上がっていますが、専用マウントを採用するレンズ情報が上がっていませんでした。
しかし、ついに新マウント専用のレンズ情報が出てきました。登録された製品は[日本国特許出願 第2018-077320 号]で出願された画像からレンズであることが判断できます。
このレンズは超広角ズームレンズで焦点距離は〈16-28 mm〉、レンズ口径は大きく明るい設計で F 値は〈F 2.8〉になっています。このレンズは、バックフォーカス《※1》が〈11.34 mm〉と短い事からミラーレスカメラ専用レンズであることが判断できます。
《※1:光学レンズ郡のもっとも後ろにあるレンズからイメージセンサーまでの距離》
まずは大口径広角ズームレンズの情報を確認することができました。
新設計マウントを採用するカメラが登場する時は、同時に単焦点〈50 mm〉レンズもセットでリリースされるのが慣例です。また、EOS FF ミラーレスはプロフェッショナル向けにも開発しているため、プロユースの現場で使用率の高い『大口径標準ズームレンズ』もラインナップに必須です。そのあたりの情報も待ち遠しいです。
3種のイメージセンサーテスト
キャノンは、2018年9月のフォトキナで発表するフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラの開発に、多くの時間と資金を投入しています。
その発表されるカメラは、プロフェッショナル向けに開発されたモデルで、現在は搭載されるイメージセンサーのテストが行なわれているもよう。
ソース元の情報によると、テストされているイメージセンサーは3種類あり、24 MP、28 MP、36 MPのセンサーでトライ&チェックが行なわれいる。このテストで使用されているセンサーユニットが新設計のプロトなのか、すでに流通しているプロダクト改良品なのかは確認がとれていません。
しかし、テストに選ばれているセンサーの画素数が、現行の EOS カメラに採用されていないスペックであるため、新設計のセンサーユニットに間違いないでしょう。
これらイメージセンサーの話題は非常に興味深いのですが、カメラに重要なユニットとなる装着レンズのマウント規格の情報を把握していません。しかし、以前の情報では新設計の広角レンズの特許情報が上がっており、新マウントレンズの登場は間違いありません。
EOS FF ミラーレスが登場する9月まで日数はそう多くありません。さらなる情報に期待しましょう。
新規格ハイブリッドマウント
2018年9月に登場が濃厚のフルサイズイメージセンサー搭載の EOS ミラーレスカメラ。
コードネーム『Z』
開発中のカメラは複数の筐体ボディが存在しており、現在の時点では9月発表されるボディ形状は不明です。この中のモデルには、高性能な動画記録機能(4K UHDTV 30 / 25 / 24 FPS)をもたせたカメラもあり、スチルとムービー撮影に関心があるユーザーには待望のカメラでしょう。
このミラーレスカメラのコードネームは『Z』で始まると言われており、名称は『EOS-Z』という可能性があります。
さらに Canon は、新しいシネマ EOS ボディも開発しており、同じ時期にアナウンスされるもよう。高品質な作品を創り出しているハイエンドユーザーには気になる情報です。
新マウントの特許申請
キヤノンは、新マウント関連の特許申請をしました。これはマウントのシリアル通信用の特許(日本国特許出願:第 2018-084713)で出願しています。
同社のカメラとレンズ間ではクロック同期方式のシリアル通信が採用されおり、カメラとレンズの制御に貢献しています。
特許出願された新規格マウントでは、対応する現行のマウントレンズでも従来通り通信速度を保つことが可能。さらに新規格マウントレンズであれば、より高速な通信速度を情報処理することができます。
申請されたマウントは、EF マウントと EF-M マウントのどちらにも似ていますが違う構造になっています。
特許情報には、新規格マウントは新マウントレンズのほかに、従来マウントにも対応できる構造になっており、現行の APS-C ミラーレスカメラの EF-M マウントレンズの装着もできる可能性が見受けられるようです。
この新設計のマウントが、現在キヤノンが開発しているフルサイズミラーレスカメラ用なのかは、まだ判断できる情報がありません。
あとがき:
二つのマウントレンズに対応する『ハイブリッドマウント』は、過去に他社も開発などは行ってますが、実際に製品化された例をみたことがありません。
マウントアダプターを介しないハイブリッドマウントは、とてもスマートな技術なので、フルサイズイメージセンサー対応のハイブリッドマウント、是非とも拝見したいです。
2018-19年の新製品情報
先週『EF 70-200mm f / 4L IS II』と『EF 70-200mm f / 2.8L IS III』を発表した Canon。
そして現在、急ピッチで開発が進められている複数のミラーレスカメラがあります。そのほかにも新しい一眼レフモデルと業務用ムービカムなどの開発も同時に進行しています。
現在確認できている新製品情報は以下のとおり。
カメラボディ
- フォトキナ前に発表されるプロ仕様ミラーレスカメラ。
- APS-C ミラーレスカメラ。
- フォトキナで発表される一眼レフカメラ。
急ピッチで開発続行中のフルサイズのイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラですが、以前からの情報通り2018年9月のフォトキナ開催前のアナウンスに向けてプロジェクトは進められています。ただし、発売時期は2019年3月に開催される CP+ になる可能性も上がっています。
また、新しい EM-F レンズがフォトキナ前にアナウンス予定ですが、それに合わせた APS-C イメージセンサー対応の新型ミラーレスカメラが登場する可能性もあります。
フォトキナで発表されるカメラボディは、デジタル一眼レフであることは間違いないようです。
レンズ
- フォトキナより前に発表されるプロ仕様の2つのレンズ。
- フォトキナ前に発表される EF-M 32 mm f/1.4 レンズ
- 新しいキットレンズがフォトキナ前に発表される。
現在開発中のレンズにはプロ仕様のハイエンド向けレンズが2つあり、これらのレンズはフォトキナ前に発表されるようです。おそらく、ひとつは新マウントのフルサイズイメージセンサーのカメラに対応するレンズだと思われます。
さらにフォトキナ前に、もうひとつ EF-M 32 mm f/1.4 という単焦点レンズが登場するようです。これは APS-C イメージセンサーに対応させるレンズであるため、同マウントの新型カメラボディが登場する可能性があります。また、このレンズとは別にキットレンズも登場する情報もあります。
業務用シネマムービカム
- Cinema EOS ボディが2018年に追加される。それは EOS C300 Mark III である情報が上がっている。
- 新しいシネマカメラボディの開発。
映画制作の機器としてプロユースで多く採用される Cinema EOS も EOS C300 Mark II の後継機の登場が迫っているようです。また、ハイエンドユーザーに朗報なのが、価格を抑えた新しいシネマムービカムの開発も進んでいるようです。これら二つのカメラが、フォトキナ前後にアナウンスされるのかは不明。
いくつかの情報源が、ここ18〜24ヶ月のあいだの製品開発のサイクルを加速させる情報があります。他社もミラーレスカメラ市場への投資開発が進んでいるため、キヤノンでも流れに乗り遅れずトップをリードできるような商品開発に集中しているようです。
新レンズの特許出願
キヤノンは、新マウントのミラーレス用レンズをふくめたソフトフォーカスレンズの特許を最近提出しています。
一番興味深いのが、フルサイズ用に設計された[70-200 mm f / 4]レンズ。このレンズの BF(バックフォーカス)は〈25 mm〉と EF マウントレンズではありません。
出願登録されたレンズは以下のとおり。なお、全長の数値はイメージセンサー面までの長さになります。
- 35 mm f / 1.8(EFマウント対応フルサイズIS)
-
- 焦点距離
- 33.75
- F値
- 1.72
- 像高
- 21.64
- 全長
- 132.93
- BF
- –
- 58 mm f / 1.4(EFマウント対応フルサイズIS)
-
- 焦点距離
- 57.57
- F値
- 1.43
- 像高
- 21.64
- 全長
- 160.04
- BF
- 40.43
- 105mm f / 2.0(EFマウント対応フルサイズIS)
-
- 焦点距離
- 103.2
- F値
- 2.17
- 像高
- 21.64
- 全長
- 123.79
- BF
- 42.2
- 70-200 mm f / 4(新マウント対応フルサイズIS〈BF 25 mm 〉)
-
- 焦点距離
- 72.21-194.06
- F値
- 4.00
- 像高
- 21.64
- 全長
- –
- BF
- 25.98
- Canon EOS R カメラボディ
- Canon EOS R + RF 24-105mm f/4L(レンズキット)
- Canon BG-E22(バッテリーグリップ)
- Canon RF 35mm f/1.8 M IS
- Canon RF 50mm f/1.2L USM
- Canon RF 28-70mm f/2L USM
- Canon RF 24-105mm f/4L USM
- Canon EF-M 32mm f/1.4 STM
- Canon EF 400mm f/2.8L IS III
- Canon EF 600mm f/4L IS III
- M – RF マウントレンズアダプタ
- PD – E1
ソフトフォーカスレンズは特殊なレンズのひとつで多くは売れないため、メジャーブランドのみがラインナップすることが多い。このらのレンズにフルサイズミラーレス用レンズが登録されるとは、キヤノンのミラーレスカメラシステムが、これから重要な位置付けになる表れでしょう。
ソフトフォーカスレンズでズーム構造のモノは大変珍しいため、実際に発売が決定すればプロ・写真愛好家の注目度は高いでしょう。
搭載されるイメージセンサー
現在、急ピッチで開発が進められている Canon のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラ。発売時期がリーク情報によって大きく前後していますが、最近の噂のひとつでは〈2018年9月〉には少なくとも1機種は正式発表されるとしています。
このフルサイズミラーレスのイメージセンサーには『EOS 5D Mark IV』のセンサーユニットが採用される情報がありますが、どうも情報が間違っているようで、実際は解像度〈30.4 MP(3040万画素)〉の新型センサーが搭載されると噂されています。
キヤノンは『Photokina(フォトキナ)』をふくめた2018年9月あたりに複数のカメラボディとレンズを発表すると予測されています。
ボディ形状とモデル名称
Canon が開発中の FFIS(フルフレームイメージセンサー)ミラーレスカメラの筐体形状などの情報が上がっています。ただし裏付けが取れていない情報なので確実ではありません。
現在キャノンは、いくつかのセクションで EOS フルサイズミラーレスの広告用画像を作成しているようで、その現場で新型ミラーレスを見ており情報を述べています。
新型の FFIS ミラーレスカメラのボディ形状は[EOS M50]系の造形をしていますが「筐体の高さは高く、幅も広く、厚みもある」と説明しています。
また、このカメラのモデルナンバーは「R」で始まるとしておりコードネームではないとしている。ただし決定的な情報ではないようです。
公式発表の日程
2018年 9月13/14日の発表情報
SONY のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラ α シリーズの独壇場を阻止するべく Canon も 新型 FFIS(フルフレーム イメージセンサー)を採用したミラーレスカメラの開発を急ピッチで進めています。このあたりは事情は Nikon も同様な立場におかれています。
EOS フルサイズミラーレスの開発も最終段階のようで、公式発表の噂情報が上がってきました。
Canon は新しいカメラの公式発表を〈2018年9月13日・14日〉に開催するマーケティングイベントでおこなう段取りをすすめているようです。イベントでは商品をアピールする重要なイベントであるため、最近噂に上がっている FFIS ミラーレスカメラや、EOS M5 Mark II などがアナウンスされると予想されています。
このイベントには、開発が進められている新しい一眼レフ EOS 90D(EOS 80D Mark II)、EOS 7D Mark III などの発表の可能性は低いだろうというのが大方の予想です。
2018年 フォトキナ(以降)発表
Canon EOS フルサイズミラーレスの公式発表の日程情報が錯綜しています。以前は「9月上旬に前倒ししてアナウンスされる」といった情報もありましたが、最近ではドイツのケルンメッセで〈2018年9月26日 – 2018年9月29日〉開催される『Fotokina(フォトキナ)』以降に発表されるとする情報が多いようです。
おそらく Canon としても先行発表している Nikon に遅れたくないため、いろいろな工程・作業を急ピッチで進めていることでしょうから、フォトキナ開催中にはプロトタイプ展示が間に合わなくても、フルサイズミラーレスカメラ開発発表などのアピールをする可能性は残されています。
9月5日 公式発表カメラ・レンズ
Canon は、フルサイズイメージセンサーを搭載するブランド初のミラーレスカメラシステムを〈2018年9月5日〉に公式発表するもよう。
近日中にアナウンスされるラインナップは以下のとおり。
EOS R 以外は、ここ最近うわさに上がっていたレンズモデルもならんでいます。掲載している名称・型番は未確認の部分があるためアナウンスでは違う名称かもしれません。