10年前に最新のマイクロフォーサーズカメラ『LUMIX G1』を発表した Panasonic(パナソニック)が〈2018年9月25日〉に、フルサイズイメージセンサーを搭載する LUMIX(ルミックス)ミラーレスカメラを発表する情報が上がってきました。
この FFIS(フルフレームイメージセンサー)を搭載するミラーレスカメラは、Leica(ライカ) 製ではなく Panasonic の試作品として Fotokina(フォトキナ)で展示されるもよう。
- ▼目次
- LUMIX 初フルサイズ IS 搭載
- センサーはSONY製ではない
- レンズマウントは独自規格
- 短いフラッジバック構造
- センサーはPanasonic製
- 新型 LUMIX 信頼できる情報
- フォトキナ新製品発表の日時
- 高画素・有機センサー
- LEICA SIGMA との協業
- 新型カメラ2機種、新レンズ3本を発表
- モデル名は Panasonic S
- LUMIX S1 / S1R 発表
LUMIX 初フルサイズ IS 搭載
この FFIS ミラーレスカメラは、すでにプロトモデルによる撮影テストが進行しており、テスターの一人は「Nikon Z7 の発表と同じくらいエキサイティングだ」とコメント。また、その他のテスターは「ビデオパフォーマンスは素晴らしい」と述べています。
このフルサイズ IS カメラで気になるのが「開発に Leica および Olympus が関係しているのか?」というところですが、現在のところ開発に協力関係があるのかは確認できていません。
このカメラで気になるのが採用されるマウントで、Panasonic 独自新規格マウントなのか Leica SL マウントなのか興味がつきません。ちなみに、GH5 ボディをサンプルとした比較画像ですが、左側のマウントが Leica SL マウント、右側が マイクロフォーサーズマウントです。
まとめ:
フルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラは、SONY α の独壇場でしたが、2018年の後半になって Nikon、Canon、そして Panasonic と、3大メーカーが一気に足並みを揃えることになります。
LUMIX ミラーレスカメラは、マイクロフォーサーズ1号機からすでに優れた AF 性能を有していました。さらに進化したデバイスによって高性能な Panasonic FFIS ミラーレスの登場に期待します。
センサーはSONY製ではない
先日は、LUMIX カメラにフルサイズイメージセンサーを搭載するモデルの公式発表が迫っていると伝えました。この項目では、採用されるイメージセンサーの製造元の情報です。
素晴らしく高性能なイメージセンサーを製造販売する SONY は、現在のデジタルカメラの量産には欠かせない重要な企業で、多くのカメラメーカーのイメージセンサーを受注生産しています。
ところが、FFIS(フルフレームイメージセンサー)を搭載する新型 LUMIX のイメージセンサーは SONY 製ではないとする情報が上がっています。ただし、まだ裏付けがとれていない情報のため確定とは言えないそうです。
もし、採用されるイメージセンサーが SONY 製でない場合、つぎに予想される製造メーカーは『TowerJazz』です。このメーカーはイスラエルの企業で Leica のイメージセンサーの供給元として知られています。
LUMIX(Panasonic)と Leica は、デジタルカメラ部門で協業しており、光学レンズおよび画像処理デバイスの技術情報を共有をしています。
そういった経緯がもあるため、LUMIX 初のフルサイズイメージセンサーの製造を受注する可能性は十分にあります。ちなみに TowerJazz はグローバルシャッターを採用する FFIS の製造も可能であるため、Panasonic が新開発した高性能なイメージセンサーの納品もおこなえます。
レンズマウントは独自規格
公式発表が Fotokina(フォトキナ)の前に計画されている LUMIX 初のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラ。
この新型カメラに採用されるマウントの情報が新しく上がっています。
前出の情報では、LUMIX のカメラに『Leica SL マウント』が採用できるのかと言う「夢と希望」を抱いていましたが、残念ながら望みはありません。採用されるマウントは、Panasonic が独自に開発する新設計マウントになります。
このカメラの今後の計画は、まず〈2018年9月25日〉に開発を発表。そのあと、プロトタイプが Fotokina 公開されます。製品のリリースに関しては、開発が順調に進めば〈2019年春〉ごろに発売できるもよう。
この LUMIX FFIS(フルフレーム イメージセンサー)プロジェクトで気になるのが OLYMPUS(オリンパス)の存在です。MFT(マイクロフォーサーズ)では Panasonic と同盟を組んでいる老舗カメラメーカーは、現在のマウントに固執して追求しつづけるのでしょうか?
ご存知の方も多いでしょうが、来年〈2019年〉は オリンパス創業100周年という大きな節目をむかえます。もしかしたら、LUMIX 新マウント規格にも賛同する可能性もあります。オリンパスは、今回のフォトキナに出典しないという情報があり、今後の動向が気になる企業です。
短いフラッジバック構造
ミラーレスカメラは、一眼レフカメラのように屈折用のミラー板を必要としないため、レンズ後玉とイメージセンサーの距離を短く設計することができ、カメラボディの小型化が可能になります。
LUMIX フルサイズ版 FFIS(フルフレーム イメージセンサー)モデルもミラーレスカメラなので、フランジバックは短い構造です。ところが、新型カメラのフランジバックは MFT(マイクロフォーサーズ)より更に短かくなるという情報が上がっています。
ちなみにミラーレスカメラのフランジバック長は、
- マイクロフォーサーズ:20 mm
- ニコン Z:16 mm
- ソニー FE:18 mm
Nikon 初のフルサイズミラーレスカメラ『Nikon Z』のフランジバックが〈16 mm〉と大変短い。
Panasonic の新型ミラーレスカメラでも同様の短いフラッジバック構造を採用し、MFT マウントアダプターが装着できれば、現在のマイクロフォーサーズレンズを活用できる可能性があります。ただし、MFT マウントはマウント径〈40 mm〉と小径であるため、クロップモード撮影しか対応できないが、多くのレンズ資産を継続して使用できるメリットは大きい。
この情報はたいへん有益で夢がある内容ですが、未確認情報なので実際にどうなるか分かりません。しかし、技術的に可能であるため可能性は残されています。
あとがき:
この、フランジバック長とMFT マウントアダプターが実現すれば、現在の MFT ユーザーをうまく取り込む(引き継ぐ)ことができる素晴らしい方法です。また、さらなるユーザーの拡大も可能ではないでしょうか。
センサーはPanasonic製
〔Mirrorless Rumors〕が Panasonic(LUMIX)のフルサイズミラーレスカメラに関する情報をまとめています。こちらのメディアでは LUMIX FFIS(フルフレームイメージセンサー)の噂は信頼できる情報源がなく信憑性を低くランク付けしています。
ネットで噂されている情報のまとめ以下のとおり。
- 搭載イメージセンサーは自社開発生産の Panasonic 製
- LUMIX GH シリーズのような動画・写真撮影に優れたカメラ。
- 高い映像記録性能。
- マウントアダプターによる MFT レンズへの対応(クロップモード撮影)
- 〈2019年1月〉に予約開始。〈2019年3月〉に発売。
また、LUMIX FFIS カメラは、最近アナウンスされた Canon、Nikon のミラーレスより優れたカメラになる可能性をひめていると述べています。しかし同時に「Panasonic の新しいカメラシステムが多くの顧客を獲得するのは非常に困難」とも考えているようです。
LUMIX シリーズのミラーレスカメラは、スチル・ムービーのフォーカス性能の高さや、ビギナーユーザーへ向けたアシスト機能の開発も得意です。また、映像記録技術も高く〈8K〉動画記録の高画素化の開発にも熱心です。これらの技術を利用した『8K フォト』機能の搭載なども期待されます。
《8K Photo:8K 映像記録情報からコマ割りで写真情報を抜き出す機能。動画から得られる静止画の解像度は〈33 MP(3300万画素)〉になります。》
新型 LUMIX 信頼できる情報
Nikon と Canon のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラの開発に影響を受けたのか、Panasonic のカメラブランド LUMIX(ルミックス)から予想外の FFIS(フルフレームイメージセンサー)搭載のミラーレスカメラが登場します。
そのスペックは、先日発表された Nikon、Canon のミラーレスと渡り合えるスペックを有することでしょう。以下の項目では、現在わかっている LUMIX FFIS カメラのスペック情報です。
信頼できる情報
- Panasonic は〈9月25日〉フォトキナでフルサイズミラーレスシステムの発表をする。
- フォトキナには、最終仕様ではないプロトタイプのみを展示する。
- フルサイズミラーレスは〈2019年3月〉までに発売される。
- イメージセンサーは Panasonic 製の新開発センサー。
- イメージセンサーの解像度は〈30 MP(3000万画素〉を超える。
- 高画質な動画記録性能
真偽の確認ができてない情報
- マウントアダプタによって MFT(マイクロフォーサーズ)レンズでの撮影に対応。
- カメラボディの価格は〈$ 3,000〉前後。
- IBIS(ボディ内蔵式手振れ補正)機能は搭載されない。
- 2スロットメモリーカード
- クロップ対応 4K 10 bit 4:2:2 映像記録機能
- 防塵防滴シーリング
信頼できる情報は、信頼できる情報筋のようなので、記述されている関連・仕様情報に間違いないでしょう。とりあえず LUMIX ユーザーは〈9月25日〉以降の情報は要チェックです。
フォトキナ新製品発表の日時
Panasonic(パナソニック)の新しいカメラ機器を発表するプレスイベントの日時が決定しました。
- Panasonic 新製品発表
- プレスリリース日時(ベルリン時間):〈2018年9月25日 午後12:30〉
Panasonic は、LUMIX(ルミックス)シリーズの新しいフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラのプロトタイプを公開する予定です。同時に新しい MFT(マイクロフォーサーズ)レンズが発表されるかは分かっていません。
ちなみに、同日に行われる他社発表スケージュールは以下のとおり。
高画素・有機センサー
〈2018年9月25日〉の公式発表が近づく Panaracer フルサイズ(FF =フルフレーム)イメージセンサーを採用したミラーレスカメラ。
このカメラの重要なパーツであるイメージセンサーについての情報が少し上がっています。
その情報は以下のとおり。
- 42 MP(4200万画素)以上の FFIS が採用される。
- 有機薄膜 CMOS センサーではない。
- マルチアスペクトには対応しない。
採用されるイメージセンサーの画素数は、以前〈30 MP〉との予測でしたが、一気に〈42 MP〉までアップしました。これで他社 FFIS ミラーレスカメラが搭載する解像度と同等です。
他社フルサイズミラーレス画素数
- α7R III
- 〈4360万画素(総画素)4240万画素(有効画素)〉
- Nikon Z7
- 〈4689万画素(総画素)4575万画素(有効画素)〉
- EOS R
- 〈3170万画素(総画素)3030万画素(有効画素)〉
噂では、LUMIX FFIS ミラーレスにマウントアダプタを装着することで『MFT(マイクロフォーサーズ)』レンズによる撮影に対応する情報があります。画素数が〈42 MP〉もあれば、MFT クロップで撮影されても十分な解像度の写真が出力できそうです。
また、映像記録には〈8K / 4320p Super Hi-Vision〉を採用する情報がありますが、この画素数があれば余裕で対応できます。
LEICA, SIGMA との協業
Panaracer がすすめているフルサイズミラーレスカメラのマウント規格に LEICA SL が採用され、マウントに対応するレンズ群を、LEICA(ライカ)、Panasonic(パナソニック)、SIGMA(シグマ)の3社で開発をすすめる情報が上がりました。この情報の確定は間違いないと言われています。
この SL マウント規格のフルサイズカメラシステムを、3社協業で開発することを Photokina(フォトキナ)で発表するでしょう。OLYMPUS(オリンパス)は、このカメラシステムへの参画は現時点ではないようですが、今後の状況によって参加する可能性もあると予測されています。
LEICA と Panasonic が、FFIS(フルフレームイメージセンサー)システムのカメラとレンズの両方を開発製造するのは明らかですが、SIGMA が 新 SL マウントカメラの設計制作に参加するかは分からない。しかし、ただマウント規格を共有するだけでなく深いパートナーシップが築かれているだろうと予想される。
また、3社の大手光学機器メーカーが、同じマウント規格のカメラシステムを協業するということは、多くのレンズが誕生することを意味しており、最近 FFIS ミラーレスカメラ市場へ参入した Canon、Nikon より多くのレンズラインナップが揃うことになるでしょう。
新型カメラ2機種、新レンズ3本を発表
Leica マウントを採用する Panasonic の FFIS(フルフレームイメージセンサー)ミラーレスカメラ専用のレンズが、フォトキナで発表されることが分かりました。アナウンスされるレンズ群は、2本はズームレンズで、1本は大口径の単焦点レンズになるもよう。
- 24-70mmのズームレンズ
- 70-200mmのズームレンズ
- 50mm大口径単焦点レンズ
また、カメラボディでも新しい情報が上がっています。
フォトキナで発表される LUMIX FFIS カメラボディは2種類あって、エントリーレベルの低画素センサーモデルと、50 MP(5000万画素)に近い高解像度センサーモデルが用意されるようです。また、これらのカメラには IBIS(ボディ内手ブレ補正機能)を搭載する。動画撮影のスペックは〈4K 60p〉を採用。
- エントリーレベルの低画素センサー採用(フルサイズ SL マウント)
- ハイエンドレベルの〈50 MP〉高画素センサー採用(フルサイズ SL マウント)
さらにスチル撮影機能の目玉に『ピクセルシフトモード』が搭載されるようです。この機能を〈50 MP〉のカメラで実行したばあい〈150 MP〉解像度の写真を撮ることが可能になります。
これらのフルサイズイメージセンサーカメラは、以前からの噂どおり MFT(マイクロフォーサーズ)レンズ対応のマウントアダプタを用意するようで、MFTレンズの特徴の一つである軽量な超望遠レンズを使用することが可能になります。
新型 FFIS カメラの詳細スペックが判明する発表は〈2019年1月頃〉で、最初にアナウンスされるのは、どちらか1機種のもよう。
Leica L-Mount ウェブサイト新設
Leica は、これら新型 カメラに採用されるマウントレンズ用のウェブサイトを開設することが決定。現在ウェブサイトは製作中ですが、おそらくフォトキナ開催までに完成公開するのではないでしょうか。
ウェブサイトの URL は〔 http://L-Mount.com 〕です。
モデル名は Panasonic S
Panasonic が開発している Leica と協業する フルサイズミラーレスカメラの名称が『Panasonic S』となるもよう。慣れ親しんだ LUMIX の名称は MFT(マイクロフォーサーズ)で終了してしまうのか?
また、Panasonic S の外観は LUMIX G9 に似ていると噂されている。
いままで上がっていた Panasonic S の真相は、明日〈9月25日 12:30(ドイツ現地時間)〉に明らかになります。
LUMIX LIVE @ Photokina 2018
Panaracer 公式発表のもようをライブ中継でも配信されます。〈現在、公式発表内容をオンデマンド配信中〉
LUMIX S1 / S1R 発表
Panasonic が開発しているフルサイズイメージセンサー搭載の Leica Lマウントミラーレスカメラが〈9月25日〉公式発表されました。(ライカ L マウント:Leica SL に採用されているマウント規格) 発売されるフルサイズカメラは2種類。
LUMIX S1R / S1
- LUMIX S1:(エントリーレベルの〈24 MP〉低画素センサー採用)
- LUMIX S1R:(ハイエンドレベルの〈47 MP〉高画素センサー採用)
特長(一部)
- 4K 60p 動画記録機能
- デュアル IS:ボディ内蔵式手振れ補正と、光学レンズ手振れ補正の双方を連携させるイメージスタピライザ機能
- 3軸チルト式の背面モニター(タッチパネル機能搭載)
- XQD / SD デュアルカードスロット
- 発売は〈2019年初頭〉予定
LUMIX S シリーズレンズ
- 24-70mm 標準ズームレンズ
- 70-200mm 望遠ズームレンズ
- 50mm f/1.4 単焦点レンズ
Panasonic は〈2020年〉までに10本のレンズをリリースする計画。さらに LUMIX S1 のユーザーは、Leica Lマウントレンズ群と、シグマが今後開発する L マウントレンズ群を装着して利用することができます。