この問題は、すでに多くのユーザーが解決していると思われますが「こんなトラブルもあった」という記録として残しておきます。
XF60mmF2.4 R Macroの撮影最短距離の絞り込みでトラブル発生!
XF60mmF2.4 R Macroの撮影最短距離辺りで、絞りを絞り込んで行くと、画面中央に白っぽいベール状のものが被る現象に気付きました。ベール状の白いものはファインダーでも確認出来きます。「マクロ領域」で「絞り設定を絞り込み」という二つの条件が揃わず、この症状に気付けませんでした。
ちなみに、最短撮影距離から少し離れると絞り値に関わらず「白いモワッ」は出現しません。
XF60mmF2.4 Rトラブルの謎フレア症状を再現する
[XF60mmF2.4 R Macro]で至近距離撮影中、絞りを絞り込んで行くと変なフレアが出る記事を書いて随分と時間が経ってました…この現象をFUJIFILMサービスサポートへ伝えたところ「症状画像を送って下さい」と言われたので、症状の分かり易い再現画像を撮影しないといけなかったのですが、ちょいサボってました。
とりあえず、そんな症状だったので、先程気合いを入れてX-Pro1で撮影しました。
まず、至近距離で絞り値をf/4.0で撮影してみると…あ、出ました!中心部分に謎のフレア状の症状が…
これだけじゃアレなので、同じ撮影距離から絞りを開放のf/2.4、f/4.0、f/8.0と変化させて写してみました。
まずは絞り開放の状態。普通にX-Pro1の黒いボディ部分が表現されています。
しかし、すでに絞り値がf/4.0で問題の謎フレアが登場。以前撮影したヒマワリ画像と出現場所が類似しています。
そして絞り値f/8.0。ここまでの絞りで、かなりハッキリとフレア的なものが写っています。
遠距離撮影で絞り込んでも、フレーム中央に症状の確認が出来なかったので、再現条件としては、至近距離撮影で絞りを絞ったという二つです。
私は、XF60mmF2.4 R Macroが発売されて直ぐに購入したユーザーなので、初期ロットモデルを所有する方は、保証期限の前に試される事をお勧め致します。なお、現在生産されているレンズは対策済みなので、初期生産のレンズでなけれ問題ありません。
XF60mmF2.4 R Macro 謎のフレア症状『完治』
この項目で『XF60mmF2.4 R Macro のフレア症状問題』の完結です。
さて、問題が起こったのは、FUJIFILM Xマウントの中望遠マクロレンズ「XF60mmF2.4 R Macro」です。解像度や画質は高い評価を幾つも受けている素晴らしいレンズです。
それで、問題のあったXF60mmF2.4 R Macroはどうなったのか?
始めに答えを言っておくと、問題のあったレンズはFUJIFILMにて本体ごとの取り替えとなり、その症状は全く発生しなくなりました。
解決へ向けてのアクション
まずは、FUJIFILMのファインピックスサポートセンターへ電話にて症状を伝えると『サポートセンターのメアドに撮影画像(縮小等の加工なし)を添付したメールを送信して下さい。』と言われたので、室内撮影した症状再現画像を添付して送信しました。
すると、数日後に『ご指摘の症状を確認いたしました。レンズのみ送って下さい。』との返信メールが来ました。また『送品するレンズに、症状状態のメモを添えて下さい。』との事だったので、メモに問題の症状画像をプリント。レンズと共に「FUJIFILM修理サービスセンター」へ送りました。
ちなみに、レンズの番号を控えるため製造番号を撮影しておいた。
メールの指示通り、問題のあるレンズを送品して数日過ぎたある日、サービスセンターより電話が入り「症状を確認しました。問題解決するにはレンズ本体の交換になります。そのためレンズの番号が変わります。」との内容でした。
希望は問題の解決だったので、レンズ交換による症状改善を快諾。
電話でのやりとりが済んだ数日後、本体交換されたXF60mmF2.4 R Macroが送られて来ました。
本体交換されたレンズの実写テスト
新品に交換されたレンズで早速実写テスト。まずは野外での実写。
太陽という強力な光源がある中、フードを装着せず、最短距離付近で絞りf5.6で撮影。電子ファインダー、撮影プレビュー、共にフレアは発生は確認出来ません。
中央が若干濃い緑色部分にも白い円形フレアは見当たりませんね。
最後に室内で真っ黒な被写体を絞り値 f8 で撮影しましたが、全くフレア症状は発生せず、これまでの問題はレンズ本体交換の処置で解決されました。
サポートセンターへ問題の相談を始めてから解決まで約10日間。スムーズに問題が解決され、Myフジノンマクロレンズは、今日も私の撮影に応えてくれています。
XF60mmF2.4 R Macro:スペック
- 特長:
- コンパクトなサイズながらもF2.4という明るいF値を持つ中望遠レンズ。
第7レンズにガラスモールド非球面レンズを使用して像面湾曲を防ぎ、第6レンズにED(異常分散)ガラスレンズを使用して色収差を抑えています。
美しいボケ味と高精細な描写を両立。ポートレート撮影でも威力を発揮します。また、最短撮影距離26.7cmを利用した、最大撮影倍率0.5倍のマクロ撮影も備えています。 - レンズ構成:
- 8群10枚(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ1枚)
- 絞り羽根枚数:
- 7枚(円形絞り)
- 最大撮影倍率:
- 0.5倍
- 外形寸法:
- ø64.1mm×63.6mm
- 質量:
- 215g
- フィルター径:
- ø39mm(リンク先はレンズアクセサリーです。)