冨士フイルムのプレミアムコンパクト『X80』の開発が苦境にたたされているようです。
海外の情報によれば、X70の後継機『X80』のイメージセンサーや画像処理エンジンには、現在のXシリーズに採用している[X-Trans III]と[X processor Pro]などを搭載することで開発を進めている。しかし、これらの主要パーツの消費電力が多いため、X70に採用しているバッテリーをそのまま採用するとなると、撮影枚数が少なすぎてユーザーはとても不便になるようです。
X80の開発難航
イメージセンサーと画像処理エンジンの消費電力については、これら新シリーズの主要パーツを搭載した『X100F』を確認すると分かりやすく、X-Pro2などに採用される容量の大きいバッテリーへ仕様変更されています。
冨士フイルムでは高画質に対応できるセンサーとエンジンを他に持たないため、現在の状況でバッテリーライフを長くするには、X80に採用するバッテリー容量を増やすのが最善な選択です。しかし、大きなバッテリーを搭載することは、X70のセールスポイントでもあるな小型軽量ボディを変更する必要があります。
スマートでコンパクトなボディにAPS-Cイメージセンサーを搭載したX70のコンセプトを考えると、バッテリー容量を増やす方向は難しいでしょう。
この消費電力に関しては[X-Trans III]と[X processor Pro]を搭載するすべてのXシリーズカメラの課題ではありますが、少ない研究期間で劇的な向上はありえないため、X80の開発計画は厳しい状態のようです。
まとめ・感想:
近年のコンパクトカメラ市場の売れ行きから考えても、販売数の少ない『X80』のために大きな予算投入はできないでしょう。熊本地震によってセンサーの入手ができないなどで販売数に恵まれなかった『X70』。その挽回に後継機に期待しただけに、この情報は悲しい。