海外で、冨士フイルムのプレミアムコンパクトカメラ『X80』の情報が上がっています。
話題にあがっている『X80』は『FUJIFILM X70』の後継機。X70の発売は2016年の1月頃ですが、同年の秋頃に早くも生産終了してしまいました。発売から1年経過していないのに飯場が終了とは「X70には重大な欠陥があったのか?」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
熊本地震で消えたX70?
異例の短期間でFUJIFILM X70が生産終了したのは、カメラに問題があったのではなく「2016年熊本地震」の影響でした。
デジカメの重要な部品でもあるイメージセンサーの生産を請け負っているソニー熊本工場が、大地震を受けて被災。それによって工場の生産能力がまったく失われてしまいました。
工場は数ヶ月後に生産を再開しますが、まだフル稼働ができないため、重要なセンサーから量産に入ることになるのですが、冨士フイルムは新型の『X-T2』用の24Mピクセルセンサーを多く必要としていたため、16Mピクセルセンサーを生産することはできませんでした。
この16MピクセルセンサーがX70用のセンサーだったわけです。
専用のセンサーが量産できなければ販売続行は無理であるため、X70は発売したその年に生産完了モデルになってしまいました。
X70は思い描いたような販売数を上げることはできませんでしたが、購入したユーザーからの評判がよく、開発陣のコンセプトが良好に受け入れられているため、後継機開発も進行しているようです。
現在では、センサー生産工場の量産体勢も十分であり、冨士フイルムの新型センサーの供給状態も良好。X80には新型の24Mピクセルセンサーが搭載されるので、今度は問題ないでしょう。
気になる発表時期は、2017年後半である可能性が高いようです。