FUJIFILM カメラ
XF18mmF2 R 絞り開放はボケも大きい
花を撮影するの時に、単焦点広角レンズをセットする機会は少ないのですが、たまたまカメラバックへ「XF18mmF2 R」を入れていたので、早速FUJIFILM X-Pro1へ装着。
このレンズは、比較的被写体に寄れるので、ボケを活かすため絞り開放で撮影。
花は、イエローが眩しいマリーゴールド。ピントが合っている部分はローパスレスセンサーということもあり「カリッ」とした表現、アウトフォーカスとなる部分はなだらかにボケる。
広角レンズは写る範囲が広いので背景をふくめたフレーミングが難しいのですが、もっと花撮影に活用したい。
絞り値「ƒ16」でパンフォーカス表現
花園の手前から奥まで被写界深度に入れたいときは、MFと被写界深度表示を確認しながら撮影すれば簡単にパンフォーカス撮影ができます。こういった操作がすぐできるのがX-Pro1のメリット。
コスモスの向こうに久住連峰が望んでいたので、パンフォーカスを利用して全ての被写体にピントを合わせる。
「XF18mmF2 R」の最大絞り値は「f/16」となる。ほぼ、最短撮影距離にあるコスモスを被写界深度に収めながら撮影してみる。
結果としては、久住の山々が被写界深度に入りきれず、キリリとした解像度の高い峰を再現する事は出来ませんでした。ちょっと、コスモスが近過ぎか。
『被写体深度』の前後範囲が簡易的にわかる表示機能をさらに活用して、段階的にピント位置をずらして撮影すれば、至近距離から遠景までうまくパンフォーカス撮影できるかも。
ホワイトバランスは【太陽光】、フィルムシミュレーションモードは【PROVIA】。
センサーサイズが大きくなるとパンフォーカスが難しいので、APS-Cではなくマイクロフォーサーズなら上手く出来るかも知れません。いつかチャレンジです。
西日本初のアゲラタム
秋のくじゅう花公園には、西日本初となる『アゲラタム』が満開。アゲラタムは、上質の糸を束ねたような超やわらかいモフモフの花びらが特徴的。くじゅう花公園のアゲラタムは、入場ゲートそば3000平方メートルの敷地に、3万株植えられています。
秋晴れの青空をいれるべく、かなり低い位置から撮影。このようなフレーミング時はチルト式モニターが欲しくなる。ホワイトバランスは【太陽光】、フィルムシミュレーションモードは【PROVIA】に設定して撮影。手振れを抑えたいので絞りは開け気味にシャッタースピードを高速にしています。
強い日光でも影が黒潰れしないX-Pro1
ちょっと前世代のデジカメでは、日射しが強く明暗差の大きなシーンでは影の表現が「黒潰れ」気味なのも珍しくなかったのですが、このFUJIFILM X-Pro1では、シャドウ部分の表現が豊かで、とても気に入っています。
撮影画像のフィルムシミュレーションモードは「PROVIA」と、彩度・コントラストが高い画像処理設定ですが、木陰の部分の階調は豊かで細かい部分まで確認できます。これから夏へ向けて日光が強くなり、コントラスト比が大きくなった時の描写に期待できそうです。
小型軽量レンズは山岳サイクリングにも良好
広角レンズは画角が広いため、自転車のほかに背景を多く入れるスナップ撮影にも都合が良いレンズです。
また、XF18mmF2 Rはスリムなので、箱型ボディのX-Pro1に装着すれば高画質撮影が可能なコンパクトなカメラシステムができあがります。カメラが小さければ、サイクリングに携行するバッグも小さくすませることができるので、かなり身軽スタイルで山道をMTBで走れます。
もし、人知れずのトレイルや林道を走行するなら、パンクやチェーン切れなどのトラブル対策はシッカリしないといけない。もちろん、予備バッテリーも。
満開ツツジのクローズアップ
X-Pro1にXF18mmF2 Rを装着してウェストバッグに入れサイクリング。
まだ五月だというのに、日中の最高気温は28度とかなり暑い。この気温に勢いづいてツヅジは満開。
被写体に寄れるXF18mmF2 R。マニュアルフォーカスと体を前後にしつつピントをとる。ホワイトバランス『auto』、フィルムシミュレーションモード『PROVIA』と、自然な色合いで写す。
太陽光はやや逆光ですが、フジノンコーティングのおかげかフードなしでも抜けは良い。
満開の『一心行の大桜』
桜の季節になると遠方からも観光客が花見に訪れる南阿蘇村の『一心行の大桜』。立ち寄った日がちょうど満開。
到着早々、X-Pro1に装着したXF18mmF2 Rで桜の全体を確認しながらスナップショット。大きな一眼レフや大口径ズームレンズにくらべ、コンパクトな箱型カメラとスリムなレンズの組み合わせは、観光客が多い混雑した環境でも撮影しやすい。
ホワイトバランス『太陽光』、フィルムシミュレーションモード『PROVIA』。
阿蘇火口の湯だまりはエメラルド
火の国 熊本のシンボルとなる活火山『阿蘇』。阿蘇火口をフジノンレンズでおさめるため、カメラバックにはFUJIFILM カメラセット(X-Pro1+XF18mmF2 R+XF60mmF2.4 R Macro)。
阿蘇火口付近まで車で上がることができます。短い有料道路(500円だったかな?)を利用して上がります。
遊歩道の一部が、構造的な疲労なのか一部倒壊。それにしても、火口付近へはなかなか向かわないので、立ち上がる水蒸気が目前に迫って来るとワクワクする。
火山活動中の火口見学ができる火口展望台からは、「阿蘇山中岳火山口」が至近距離で観察可能。ピクチャーエフェクトは「ASTIA」で撮影。ISOは全て200。
ちょっと修学旅行気分に浸りながら火口を覗いていると、湯だまりから水蒸気が青空に上がるダイナミックな光景。フィルムシミュレーションは「Velvia」。
この日の阿蘇火口、気温が高いおかげで水蒸気の量が少なく湯だまりがよく見えた。エメラルドグリーンの火口面が神秘的。フィルムシミュレーションは「PROVIA」。
平日の午後は観光客がまばらでユッタリと撮影できます。またいつか、息抜きに訪れたい。
阿蘇砂千里ヶ浜を撮る
ロケーションは阿蘇中岳火口近くの「砂千里ヶ浜」。
砂って名が付くと、グレイカラーが視界全面に広がるイメージですが、アンバーカラーながらも様々な彩りがあります。所々にある残り雪がアクセントになっていますね。フィルムシミュレーションは「ASTIA」を選択。
砂千里ヶ浜を散策できる遊歩道は木材で組まれた環境に優しいもの。火口近くの駐車場から散歩道が伸びています。フィルムシミュレーションは「PROVIA」。こういった微妙な諧調の色合いを表現するのに、PROVIAモードは凄く適している。
砂千里ヶ浜を見下ろせる尾根から撮影。シュミレーション「Velvia」。
千里と名が付くだけあって、その広さは草千里と同等と思われる広大なもの。バイク・自転車は進入禁止。
画像に向かって右方向へ尾根伝いに進んで行くと、阿蘇連山最高峰の「中岳」へ向える登山道がある。
XF18mmF2 R:スペック
- 特長:
- 開放F2で薄型軽量、軽快なスナップ撮影から光量の少ないロケーションでも活躍するコンパクトレンズ。第5レンズと第7レンズにはガラスモールド非球面レンズを採用。第5レンズは開放F値を明るくするために、第7レンズはレンズを薄くするための設計。
センサーにぎりぎりまで近づけた最終レンズによって、センサーへの光線入射角度を小さくし、周辺光量の低下や色シェーディングを抑えながら、 レンズの薄型化を実現しています。 - レンズ構成:
- 7群8枚(非球面レンズ2枚)
- 絞り羽根枚数:
- 7枚(円形絞り)
- 最大撮影倍率:
- 0.14倍
- 外形寸法:
- ø64.5mm×33.7mm
- 質量:
- 116g
- フィルター径:
- ø52mm(リンク先はレンズアクセサリーです。)