2月も上旬。もうすぐ最新モデル『X-T1』の発売日です。
一眼レフに似せたデザインのX-T1は、Xマウント初の防塵防滴仕様ですが、残念ながら、その仕様のレンズが同時発売されません。せめて「XF18-135mmF3.5-5.6 R OIS WR」がキットレンズだったら、あと少し盛り上がるかも…とか、思っていたら、FUJIFILMユーザーの皆さん、十分盛り上がっているようです。
私としては「XF16-55mmF2.8 R LM WR」辺りがセットで出てくると、テンション上がりそうです。
FUJIFILM カメラ
料理やスイーツもXF18mmF2 R
こうやって、新しいボディやレンズが出てくると、無闇矢鱈にワクワクしてしまう悪い癖…既に購入している、素晴らしいレンズ達を、キッチリ使い倒さないとイケナイですよね。
買いたいレンズは、おおよその写り方などをサンプル画像でチェックしてから購入するので、買った後の情報は収集してない場合が多いです。こんな事では素晴らしいレンズ達が勿体ないので、シッカリと使いこなせるよう、自分なりにレンズの描写や特長や欠点を把握しておきましょう。
で、今回ピックアップするのが「XF18mmF2 R」です。
2年前の発売当初は、結構もてはやされていた様な気がしますが、最近は話題的にサッパリ…?でしょうか??
このレンズの特長は、軽量薄型なパンケーキレンズであること。
パンケーキレンズと言うには少し厚めかな?しかし、この薄型レンズには、シッカリと絞りリングが付いているのです。絞り値が一目で分かって大変便利!
あと、レンズサイズと比較して開放f値がF2と明るい事。最大撮影倍率が1.4倍なので、そこそこ被写体に寄れ、料理やスイーツの撮影ができたりと活躍しています。
なので、本日はX-E1にXF18mmF2 Rを装着。
あ、チャイの事は気にしないくだチャイ…
X-E1には、いつもXF27mmF2.8を付けているけど、付け替えでお留守番。まずは、今日のテーマ「絞り開放!」に沿って、XF27mmF2.8を撮ってやります。ほぼ、撮影最短距離で撮影。アウトフォーカス部分ではスッとボケが始まっていますね。
最短距離辺りでの絞り開放状態
それでは、MTBに乗って発進です!
カメラボディとレンズを合わせても400g程度と軽々なので、カメラをタスキ掛けして出掛けます。
まずは、移動途中で見掛けた、小さな公園のカラフルなブランコです。
ブランコとの撮影距離は、1mよりは手前くらい。
意外と撮影距離が近く、絞り値が開放f2でも、被写体全体にピントが来てる感じ。バックはなだらかにボケているので、ちょっとしたポートレイトにも良いかも。
もっとブランコに寄って、ボケ状態の確認も考えたけど、とっても怪しく見えそうなのでここまで。
さて、場所を移してボケ具合をテスト。
ピントはオートフォーカスで、ハンドルバーの「E」マーク辺りへ合わせてます。開放値が明るいからか、広角にしてはボケの立ち上がりが早く、背景が綺麗に整頓されていると、奥のボケ具合もスッキリ!
ついでに記しておくと、XF18mmF2 Rのフォーカススピードは、レンズ群の移動が少ないからか意外と速く、ピントの精度も高いと思います。
確認のため先程ピントを合わせた「E」マーク辺りを拡大すると、ジャストピントは、僅か手前の油圧ブレーキホースでした。ファインダー表示のフォーカスエリアが若干大きいので、手前に合焦されているのでしょう。小さいフォーカスポイントの追い込みは、ある程度マニュアルフォーカスで補正しましょう。
絞り開放スナップ撮影
先程は、フォーカスポイントを最短距離付近にしましたが、今度は4、5メートル先でピントを取ってみました。遠景の表現はどう変化するでしょう。
ちなみに、撮影したロケーションは和やかな農耕地。
撮影画像を、この位の大きさで見る場合は、絞り開放でも全体にピントが合ってるように見えますね。じゃあ次は、ポイントごとに画像を拡大してみましょう。
ピントは、ほぼ画面中央です。中央辺りの画像をチェックすると、ピントはその辺りに来ています。
画面中央から上に延びた遠景辺りをチェックすると、ボケているのは当然としても、なんとなく物体が想像出来る程度の、小さいボケ方です。
次は、画面全体で言う右上、十数メートル離れた木の枝の右側辺り(画像右上の端)を確認してみます。すると、枝の先の形状が把握出来るくらい意外と写っています。
最後に一番手前、画像の下を確認…ですが、どう判別して良いかよく分からない。とりあえず絞り開放だと、コンクリ地面はこんな感じかと。
もっと絞り開放を活用しよう
風景撮影で絞りを開けるというのは、夕刻辺りの暗い環境で、シャッタースピードを稼ぐ為の設定としていましたが、明るい環境下で試してみると、レンズ仕様表を眺めているだけでは分からない事が少し見えました。
広角レンズでも、絞りを浅くして、フォーカスポイントを前後で探りながら撮影すると、知らなかった撮り方が発見できるでしょう。
この「絞り開放」のテーマ、まだまだ続けて行けば勉強になりそう。
XF18mmF2 R:スペック
- 特長:
- 開放F2で薄型軽量、軽快なスナップ撮影から光量の少ないロケーションでも活躍するコンパクトレンズ。第5レンズと第7レンズにはガラスモールド非球面レンズを採用。第5レンズは開放F値を明るくするために、第7レンズはレンズを薄くするための設計。
センサーにぎりぎりまで近づけた最終レンズによって、センサーへの光線入射角度を小さくし、周辺光量の低下や色シェーディングを抑えながら、 レンズの薄型化を実現しています。 - レンズ構成:
- 7群8枚(非球面レンズ2枚)
- 絞り羽根枚数:
- 7枚(円形絞り)
- 最大撮影倍率:
- 0.14倍
- 外形寸法:
- ø64.5mm×33.7mm
- 質量:
- 116g
- フィルター径:
- ø52mm(リンク先はレンズアクセサリーです。)